niemotti’s mysterious everyday 2

ニエモッティ ズ ミステリアス エブリデ- 2

クッキーを焼く話と父親の話

今日は 夜に留守番

ウィスキーを久しぶりに少し飲んで

クッキーを焼いた

 

ホントは昼間に焼こうと思ったんだけど 

なんか考え事に押されて 立ち上がれなかった

でも なんとか焼いた なんとか焼いた割には

楽しくて

 

…父親の具合が悪い

本当に具合悪い  信じられない現実  

こないだまで もう来るな!て言うくらい

少しでも時間があると 元気ー?とうちに来た

顔だけ見て、本当に顔だけ見て 満足そうに帰って行った

 

わたしが入院しているのと同時に お父さんも入院していた

ひとことも言わなかった

具合悪い話は  隠していた

わたしは 昨日聞いた  もう回復しないことの多い病気だった

 

後悔先に立たず、て本当だ

なんで、なんでと思うことがたくさん

 

「お菓子よりパンを焼いてよ…」とぶつぶつ言いながらも

お菓子を嬉しそうに持って帰った

…あれは もうないんだなぁ、

お姉ちゃん!と呼ぶ声も聞こえなくなったんだなぁ

 

年取るのは、老いるのは、は当たり前だけど

さみしいもんね

 

お父さんが 一生懸命 レストランに運んでくれたクッキー

あたしが適当に作ったレシピ

なんの儲けもない、ただ、置いてくれると言われたから  

少しの間、焼き続けた

それでも、嬉しそうに大事そうに 壊れないように 運んでくれた

 

旦那が言った

お前の親父はいつも家族がいちばんで

俺にもいろんなことを教えてくれた、すごい人だよなぁ 

 

そんな風に思われたら

嬉しいよね…

 

まだ 死んだわけじゃない

残り時間 笑える事なんかあるかわからないけど

多分  最期まで頑張るだろ

 

そういう 父親だからね

 

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